CT検査

CTとは

CTとは

CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)は、体の断面図を観察するための装置です。360度回転させながらX線を照射し、体内の断面画像を撮影して、病巣の有無を確認します。

従来のレントゲンや超音波検査では難しい部位の病変も高精度に検出できるのが特徴です。心臓や大動脈、気管支や肺などの胸部、さらには肝臓や腎臓などの臓器の病変を詳細に調べるために有効な検査です。

マルチスライスCTスキャナ

マルチスライスCTスキャナ

当院のマルチスライスCTスキャナは、最新の被ばく低減技術「AIDR 3D(エイダースリーディー)」を搭載しています。

AIDR 3Dは、高度な画像処理技術で、逐次近似再構成法を使用して、撮影データに対して複数のノイズ低減処理を行うことができます。

これにより、低線量で撮影してもノイズの少ない高品質な画像を得ることが可能です。また、高速コンピューターが搭載されているため、画像の生成時間が非常に短く、先端的な処理を行っても待ち時間が短いことが特徴です。

マルチスライスCTスキャナのメリット

メリット1 より精緻な検査が可能

データを取得する検出器のスライス幅は非常に薄く、従来の機器と比較しても、より立体的な画像を抽出することができます。この検出能力が大幅に向上したことで、これまでは撮影が難しかった微細な病変も描出可能となりました。

メリット2 大幅に被ばく量を低減

各部位に最適なX線量を自動的に設定して撮影するため、従来の検査に比べて被ばく量が大幅に低減されています。

メリット3 ご負担を軽減

CT検査は短時間で高精度な画像が抽出ができ、患者様への負担がほとんどない安全性の高い検査です。

検査の種類詳細について

検査の種類詳細について

頭部CT検査

水頭症などの先天性脳疾患、外傷による頭蓋内血腫、脳腫瘍などの大きさ、位置、種類、良性か悪性か、障害範囲などを詳しく調べることができます。

検査中は息を止める必要がなく、横になっているだけで検査可能です。

頚部CT検査

咽頭、喉頭、甲状腺、扁桃腺、頚部リンパ節など、超音波検査では探りにくい部位を詳細に調査できます。また、甲状腺周辺の他臓器との位置関係を把握するためにも利用されます。

写真のブレを防ぐため、「撮影中は唾を飲まないでください」という指示が出されます。
手術後の再発など、病変の診断にも使用されることがあります。

胸部CT検査

咽頭、喉頭、甲状腺、扁桃腺、頚部リンパ節など、超音波検査では難しい部位を詳細に調べることができます。また、甲状腺周辺の他の臓器との位置関係を把握するために行うこともあります。

写真のブレを防ぐため、「撮影中は唾を飲まないでください」と指示があります。
手術後の再発など、病変の診断にも使用されることがあります。

腹部CT検査

腹部臓器(肝臓、腎臓、膵臓、胃、大腸、子宮、卵巣)における悪性腫瘍の有無や各部位の炎症を診断する検査です。また、腹部リンパ節への転移や周辺臓器との関連性を確認するためにも行われます。さらに、下痢や嘔吐など急性腹症の原因として、消化管穿孔、胆石、胆嚢炎、膵炎、黄疸、尿路結石、解離性大動脈瘤、膿瘍などを確認するためにも使用されます。

検査時には、腹部全体を広範囲に観察し、呼吸による画像のぼやけを防ぐために、3秒から10秒程度息を止めていただきます。撮影時には「息を吸って、止めてください」という指示が出されます。腹部の腫瘍や血管病変、炎症などの診断には造影剤が使用されることもあります。

腹部臓器は食事の影響を受けやすい検査なので、検査前に食事の制限が必要になることがあります。詳細については検査前に医師より説明いたします。

CT検査を受ける際の注意事項

検査を受けられないケース

  • 心臓ペースメーカー、埋め込み型除細動器をご使用の方
  • 妊娠初期3ヵ月以内、もしくは妊娠の可能性がある方

料金表

単純CT検査方法

  3割負担 1割負担
CT検査(診察代込) 約7,000円 約2,500円

※上記金額は目安です。
※保険診療の場合、部位に関係なく一律の金額です。